Mリン農法って何?
有機農法を基本としながら、有機栽培における欠点を解消し、同時にリン酸の肥効を高めることで作物が吸収する栄養分のバランスを常に調整できる農法です。作物を健康な状態で栽培できるので、高品質・多収穫が可能となります。
土作り
バクヤーゼによる基本土作り
バクヤーゼは、有機質資材を発酵させる好気性菌です。高温で有機物を分解し、短期間で良質の堆肥やボカシ肥を作ることができます。
根作り
Mリン農法では、根作りを大切にします。作物は健康な根が生育し、土中養分を十分に吸収できてはじめて健全な作物になります。何事にも言えるように、まずは土台作りが一番大切なのです。
健全な根の姿とガス害を受けた根の姿
一方、健全な根は太い根・細い根・毛細根がバランス良く存在し、生き生きとした根をしたいます。Mリン農法では、バイオ根助・キトチンキ・バイオ健太クン・サンレッドなどの補助資材を使い健全な根作りを行うことが可能なのです。
Mリン農法とは?
●三大要素の役割
チッソ・・・N(アクセル役) 葉・茎を作る
リン酸・・・P(ブレーキ役) 花芽・根・実・糖を作る
カリ ・・・K(クラッチ役) 繊維・運搬
ところがリン酸は効かない
肥料は水に溶けて作物に吸収されます。水に溶けたリン酸はマイナスイオンになり、プラスイオンである金属成分(アルミニウム・鉄・カルシウムなど)と結合し、肥料として効かなくなります。この現象のことを「リン酸の固定化」といいます。
リン酸の固定化を防ぐのがMリン農法の特長!
Mリン農法で使用する代表的資材のMリンカリンは「リン酸の固定化」解決できる資材なのです。この資材を使うことで、Mリン農法では「リン酸の固定化」を防ぎ作物に必要成分をロスなく吸収させることが可能となるのです。また同時にMリンカリンを使うことで、カルシウム・カリウムの肥効も高めます。
葉面散布による生育調整
作物の生育に必要な養分は通 常、根から吸収されますが、葉面や茎からも吸収されます。葉面 から養分吸収を利用する方法が葉面散布で、土壌施肥とは異なる様々な長所と効果 があります。Mリンの方では、生育促進・生育抑制・栄養補給とそれぞれの葉面 散布剤があり、常に作物を健康状態に保つことが可能です。
- 土壌施肥より肥効が早く現れるので速効的な生育調整が可能となります。(台風・異常気象・薬害などの突発事故にも効果 を発揮します。)
- 根からの養分吸収が困難な場合(低温時・根腐れ・根いたみ・根張り不良・新根の発達が不十分の時)も葉面 から養分吸収できます。
- 正常な発育をさせるために必要な栄養分のみを葉面吸収させることができます。