こしひかりについて

こしひかりについて

こしひかりは、「農林22号」と「農林1号」の交配により生まれた品種です。 「農林22号」と「農林1号」は、こしひかりの両親ということになりますね。
こしひかりの博士 品種開発にあたった中心人物の石墨慶一郎さんの銅像が生まれ故郷である福井県坂井市丸岡町舟寄地区に建てられています。 この銅像の前には、小さな田んぼがあり「農林22号」と「農林1号」が田植えの時期になると植えらます。 この時期に見る石墨慶一郎さんの銅像は、一見の価値があり、とても素晴らしい光景です。

銅像の横にある石碑には、「経歴と業績」「石墨慶一郎博士は大正十年(一九二一年)七月、高椋村(現坂井市丸岡町)舟寄に生まれた。 昭和一八年宇都宮高等農林学校を卒業、昭和二十一年より福井農事試験場(現福井県農業試験場」に勤務し、昭和五十二年農業試験場長として退職された。 この間、昭和三十一年に博士が育成した「コシヒカリ」は、卓越したおいしさが全国で支持され、昭和五十四年から三十年間以上作付け日本一を続け、現在も四割近い圧倒的なシェアを占めている。 博士は「ホウレンワセ」でも五年間日本一になるなど、水稲育苗家として輝かしい実績を残した。 退職後は福井県立短大で後進の指導に当たる傍ら、自宅で有機栽培米作りに従事し、平成十三年(二〇〇一年)五月逝去された。享年七九歳、法名「釈 越光」。 昭和五十二年名古屋大学より農学博士号授与、平成四年勲五等瑞宝章受章、農林水産大臣賞、自治大臣賞など多数受賞。 と書いてあります。

名前の由来

こしひかりの名前の由来は、越(こし)の国に光輝くことを願い命名されたそうです。

こしひかりの系統

【こしひかり】-【農林22号-「近畿15号+近畿9号」+農林1号-「森田早生+陸奥132号」】

福井県でのお米の品質向上への取り組み

福井県では、お米の品質を向上させるため色んな取り組みを行っています。 ・コシヒカリを遅く植えるように呼びかけ 福井県でのコシヒカリの田植えの時期は、通常5月の初旬、ゴールデンウイークあたりに植えるのが通常でしたが、近年の温暖化などの影響により品質が低下したため5月中旬以降に田植えを行い、出穂を8月3日以降に遅らせることで、登熟期の高温を避けて、乳白米や胴割米の発生を防ぐことで品質を向上することができます。 ・用水路のパイプライン化 福井県の坂井市を通る用水路をパイプライインに変えることで冷たい水を活用することにより平坦地におけるお米の品質向上が期待できる。 他にもたくさん品質向上への取り組みを行われています。 福井県の農業支援の県の職員の方たちは、日々お米の品質を向上しようと考え研究し農家の方に技術支援を行って下さっています。

福井県のこしひかり

福井県のこしひかりはあまり全国に知られていませんが、こしひかりが誕生した場所でもあり米作りが盛んな場所でもあり生産者たちの米作りに対する思いが強く少しでも美味しいお米を作ろうと頑張っています。 私の思いからすると決して新潟産のこしひかりに劣っているとは、考えておりません。むしろ福井県産のこしひかりの方が美味しいと思っています。 私自身もっと関東地域の方を中心に全国に福井県のこしひかりをもっとPRできたらいいな~と思っております。

ポストこしひかり

福井県農業試験場では、こしひかりよりも優れた品種(ポストこしひかり)を開発中です。 コシヒカリよりも美味しく、いもち病や高温登熟に強く、環境に優しい品種になるそうです。 完成は、2017年になる予定です。 こしひかりが生まれて約60年たちますが、ようやくこしひかりを超えるお米が生まれそうです。 今から本当に楽しみにしています。

こちらは、全国で栽培されているこしひかりの量です。(検査を受けている分だけ)
  都道府県名 検査数量(1)
1位 新潟県 309,962
2位 茨城県 161,650
3位 福島県 160,125
4位 栃木県 157,920
5位 富山県 122,230

●25年産検査数量上位都道府県(日本米穀小売商業組合連合会)

 

こしひかりの美味しさ

こしひかりは、とても美味しい品種でちょうど良い粘りと炊き上がりの光沢 があり香りも良く皆に好まれる美味しさです。 そして、いろんな料理に相性抜群です。